TED Talks Log

休職中4年目OLです。根本的な生きづらさを緩和するためにはどうしたらいいのか、考えたり試したり悩んだりしていきます。

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TED talk 喜びはどこに隠れ、どう見付けるか

話者はデザイ学校の学生だった時、現実の問題を解決したくてデザイナーになろうとしていたのに、初年度の年末審査で教授に「君の作品には喜びが感じられる」と言われ、それがきっかけで「喜び」についての旅が始まりました。

「物」の世界と「喜び」感情の間には繋がりがあるだけではなく、幸せで健康な生活の強い源になります。

「喜び」はポジティブさや幸せと混同されがちですが、心理学者は"強い一時的でポジティブな感情的経験"を意味している、としています。

科学者が喜びを計る方法のひとつに「飛び上がりたくなる感覚」があります。

喜びは"その時瞬間的に気持ち良くなる"ということです。

喜びについて調査していく中で、人を喜ばせるものには特徴があるということに話者は気が付きました。

・丸いもの

・飛び出す鮮やかな色

・対称的な形

・たくさんある豊かな感覚

・軽さや上昇の感覚

こういったことをまとめると、形あるものの性質から喜びに近づけることができると考えます。

私達の身の回りは無機質なデザインで溢れていますが、これを湾曲したものやカラフルなものに変えることで「喜び」を創出できるとされる研究結果も出ています。

生物学的本能に根差した喜びを取り入れることで、生への衝動へと繋げることができるのです。

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「喜びは私達を笑顔にし、笑わせ、飛び上がりたくさせるものです」

「私達の文化は幸せを追い求めることには熱心ですが、その過程で喜びは見落とされています」

「色彩というのはすごく根源的な仕方で、命やエネルギーを表すものなんです」

「それぞれの喜びの瞬間は小さくとも、時とともにそれは積み重なって部分の和よりも大きなものになります」

「私達が幸せを追い求める代わりにすべきなのは、喜びの価値を認めもっと頻繁に喜びに出会えるようにするための方法を見つけることかもしれません」

「喜びは深い生存本能に直接根差したものです」

「喜びへの衝動は生への衝動なのです」

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「物」と「喜び」と言われるとなかなか結び付かないような気もしてしまいますが、まるさやカラフルなものの集合といった例を挙げられると、なんとなくわくわくする感覚が浮かんできました。

日常に喜びを増やすためには、喜びの元となるものを生活の範囲内に散りばめておくことが有効かとは思いますが、身の回りにあるものは無機質なものが大多数を占めていて、なかなか変化を起こすことは難しいと思います。

それでも、喜びの元となるものが世の中に増えたら、生きることはもっと楽しくなる、そう感じるお話でした。

変えられるところでいえば、持ち物に喜びの元を取り入れたり、自分のデスクに喜びのもとを置いたり、といった部分では可能でしょう。

大きな意味合いで喜びを散りばめることはすぐには難しいですが、自分の周りだけでも少しずつ喜びの元を増やしていけたら、生への衝動も増してきそうです。

 

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