TED talk テクノロジー企業に人文系が必要な理由
米国では現在、STEM教育といった理系教育の推進は凄まじいばかりとなっています。
ですが、科学に対し人文以上に重きをおくべきではないと話者はいいます。
その理由としては、下記が挙げられます。
2.直感的技術の世界において不可欠な差別化できるスキルというのは、人間として一緒に働く力であること
1は学ぶための情報が膨大であり、コードを扱わずともシステムを扱えるためです。
2は最終的な形態をイメージするにあたり、現実的な経験・判断・歴史的文脈が必要となることからいえます。
技術系とビジネス系の間のコミュニケーションギャップを埋めてくれるのです。
実際、技術系企業での求人の65%は非技術系の人材です。
これから必要とされるものは、経験やスキル、内向性や外向性、リーダーとフォロワーといった多様性になるでしょう。
テクノロジーがより平坦で使いやすいものになっていることで、みんな好きなことを何でも学ぶことができるのです。
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「うんざりするのは、人文が何かより劣った簡単な道のように言われているのを聞いたときです」
「人文は世界における文脈を、批判的に考える方法を与えてくれます」
「将来の仕事がSTEM分野の人で占められるという思い込みは単に馬鹿げています」
「将来の人材に求められるものが何かあるとしたら多様性です」
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これからの仕事について考えていく中で、システム系人材は強いだろうし、事務系人材は最早必要なくなってくるのでは、と思うっている部分もあったので、今後の仕事について考えさせられるお話でした。
人文系でも今後不要となるわけではなく技術系の企業の中でも人文系は数多く必要とされている、そんな話が文系職としての私には心強かったです。
一方で、必要とされる人文系の業務が、デザイナーやディレクター、法務や人事といったところで、今後どこまで他のツール化できそうな事務職が消えていくのか、といった問題はあるのだと思います。
従来の人文系でルーチンワークだった部分、システムに代替できる部分はおそらく無人化が進むだろうとは予測しています。
そうなった時、事務系に求められるものはコミュニケーション能力がメインになってしまう気がしていて、今回のお話の中には内向性や外向性のお話もありましたが、なんだか外向性の強い人の方が人文系として生き残れる社会なのだろうかと感じました。
内向性が強いからこそ考えられるところ、見えてくるコミュニケーションもあるとは思うので、今後の生き方や身の振る舞い方についてもまだまだ考えていかなければならないと思います。