TED talk 役立たずなものを作る理由
話者は何か問題を見つけると、解決法として直接役には立たないものを発明しています。
例えば歯磨きは退屈だから代わりにやってくれる装置があったらどうかとか、散髪するドローンとか、朝頭を叩いて起こす装置だとか、野菜を切るマシーンなどです。
自らの経験から失敗を恐れていた話者は、成功が100%になる方法として、成功させようとするのではなく失敗するだろうものをつくることにしました。
そのことで期待をプレッシャーに感じることなく、プレッシャーだった部分を熱量として返還でき、今では問題点はアイディアのきっかけとして取り組んでいます。
彼女の行っていることには正解はありませんが、世の中に疑問を呈する役割を担っています。
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「何かの分野で頂点に立とうと思ったら、ごく小さな分野を選ぶことです」
「これは全く計画したことではなく、ただ自分のやっていることに夢中になりその熱意を他の人にも伝えた結果です」
「それが役立たずなものをつくることの素晴らしいところで、最善の答えが何か必ずしもわかってないと認めるということなんです」
「世界がどうなっているのかわかっているという頭の中の終えをきるんです」
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突飛で実用性のあまりない、面白い装置をつくっているお話でした。
こういったアイディアを思いつけるということそれ自体が、すごいことだと思います。
歯磨きがつまらないとかそんなことは意識して考えたこともなかったので、実際解法として有効ではないですが目を向けるというだけでもまた違って見えてくることは多々あるんだろうと感じました。
正解がない問いに向き合うということは、明確な失敗がないということでもある、という点が印象的で、そういったところにイノベーションの芽があるのでしょう。
私自身は正解が明確な問いを好む部分がありますが、これからの時代曖昧で思考力が重視されるような問いについて考えるべき機会も増えてくると思うので、アンテナをはって考えられる人になりたいと思っています。